お久しぶりです。

皆様、お元気でしょうか？

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人前で歌わなくなってから随分経ちました。

こんなにライブらしいライブがない状況はどの音楽家にとっても初めての経験なのではないでしょうか。

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もはや日常となったコロナ禍においても、何かできる事はないものかと各々が知恵を絞っている最中だと思います。

僕も4月のライブが全てなくなった時、力が抜けるのと同時に妙にやる気が湧いたのを覚えています。

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その時に勢いでSNS上で発信した言葉に、状況を同じくする音楽家達が共振してくれました。

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「リモートでのレコーディング」

 

顔も合わせずにどこまで音と意思は紡げるものなのか。

何となく、それらしく、は今までの経験上達成できるだろうという予測。

しかし今回はそれでは何の意味もない訳で、しっかりその上を目指す、というコンセプトを自分に掲げました。

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僕が送った音から返される音の解釈を繋ぎ合わせて、そこからアレンジの擦り合わせ、の繰り返し。

というのも今回リリースする3曲中2曲が今年の4月に書き上げた曲でした。

普通はライブで演奏して徐々に形を成していくはずの新曲を、自分でもよく分かっていないまま人にレコーディングしてもらう暴挙(笑)

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コードの変更、拍子の変更、挙げ句はテンポの変更。

日々届いてくる音に、自分の曲の解釈を教えてもらいながら、少しずつ少しずつ完成に至りました。

正直に言うと今までのレコーディングの5倍は消耗しました(笑)

​なんて便利で不便なんだ、リモートレコーディング...

それでも満足のいく形に到達できたのは、理解力と表現力に優れた音楽家達の協力によるものです。

皆様、本当にありがとうございました。

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そして今回このCDのアートワークを引き受けて頂き、目に見える色を着けてくれた小野愛さん、北窓優太さん、ありがとうございました。

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まだまだこの息苦しい日常は続くでしょうが、そんな生活に少し色が着くような曲達になったと思います。

​聴いた方の日々が少しでも色彩豊かになってくれたら嬉しいです。

1日も早く皆様の前で演奏できる日が来る事を祈って。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  　　    2020.5.27　中村 翔

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