Music Video
2017年も気がつけば半分を過ぎようとしています。
昨年の12月が終わってから、怒涛のように過ぎた時間や情報が消化できないまま新しい年を迎えてしまったような気がして、ずっとふわふわと漂っているような心持ちでした。
1月が終わり2月になってもその感じはずっと抜けきらず、何も出来ないまま時間だけが過ぎて行きました。
そんな時にふと思い出したのが12月の音楽仲間との忘年会でのやりとり。
「翔さん、MVとか作らないの?」
その時は「えー、作らないよ」なんて反射的に言ってしまったのですが、そう言えばそういうものを作るなんてちゃんと考えた事がなかったのです。
でも時間と共に、その未知なる挑戦はとても魅力的な響きに変わってゆきました。
そんな事もあってか、改めて周りを見渡してみると、不思議と映像の人たちがいる事に今更ながら気づき、興味のあった3人の監督にそれぞれ僕のMVを撮ってもらえないかと相談しました。
僕の音楽を知っていて、それでいて映像で驚きを与えてくれるような人。
石井康幸監督、小野親一監督、吉田晃太監督が僕の無茶な相談にも快諾してくれて全てがスタートしました。
曲目は昨年発売した「RE:BEST」の中から選んで頂きました。
きっと、いや確実に、僕の拙さと手際の悪さに辟易しながらも3人の監督はそれぞれの愛情で僕のMVを作ってくれました。
今日より一斉に公開いたします。
監督同士が影響し合わないように、他の監督の作品を全く観せておりません。
監督同士も今日初めてお互いの作品を観るのです。
それぞれの監督の個性とアイデアが滲み出た、それでいて時にシンクロするような作品になっています。
長くなってしまいましたが、この場を借りて3人の監督、ご協力頂いたスタッフ、カメラマン、エアプレーンレーベルの皆様に御礼申し上げます。
そしてI'm waiting for youのリアレンジ、演奏を担当してくれた関口将史氏、田島華乃氏にも感謝を。
観て頂く方々には単純に作品達を楽しんで頂ければ。
中村 翔

春が来る
監督/編集 吉田 晃太
-監督コメント-
楽曲イメージに合わせた映像ではなく、映像のために音楽が作られたかのように。
MVを制作する上で、いつも心掛けています(がなかなか上手くはいきません)。
今回制作した『春が来る』は、そうした部分でも良く出来た傑作だと思います。
見所はなんといっても、ジオラマの戦場と兵士たち、そしてミニチュアの中村翔
さんでしょう。
映像の世界観以前に、ジオラマの世界を作るのは難しくも、楽しい制作でした。
ジオラマ以外にも様々な仕掛けがあり、あっという間の4分間だと思います。
ぜひ何度も観ていただき、笑ってもらえると嬉しいです。